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MUSIC

【LIVE REPORT】スピッツ Spitzbergen tour 2018 GO!GO!スカンジナビア vol.7 2018.10.13 at Zepp Tokyo

Hello world!
あなたの心のおとなりさん、ニャムレット(@nyamletblog)です。

注:下記にセットリストを公開しています。
これからライブへ行く方でまだ知りたくない方は見ないでおくか、薄目でご覧ください。
ゴースカは会場ごとにセットリストが違うので、比べてみるのも楽しいかと思います(^^♪

スピッツ GO!GO!スカンジナビア vol.7 ニャムレットの晴耕雨読

スピッツのファンクラブイベント、「GO!GO!スカンジナビア」(略称ゴースカ)ツアーが開催されておりまして、今回私は抽選でZepp Tokyoが当選しました。
このライブ、完全にリアルファンクラブ会員1人につき1枚しか申し込めないので、基本的にひとりぼっちで行くこととなります。
しかし今回はラッキーなことに母(母もファンクラブ会員)と同日に当選し、一緒に行ってきました。
そろそろ老いも進んできて、ひとりでライブ(しかもスタンディング)に行かせるのは少々心配だったので、今回の当選は本当にラッキーでした。
しかもファンクラブ限定ライブなのに落選して行かれないときもありましたからね・・・
スピッツの人気はいつ衰えるんでしょうか。
ずっと母と言っていますが、「ロビンソン」でファンになってすぐファンクラブに入って23年、なぜか人気はゆるやかに右肩上がりのままです。
本当に不思議なバンドだなぁ。

今回のライブはファンクラブ会員のみ申し込み可能で、該当するファンクラブは「Spitzbergen」のみです。
スピッツにはファンクラブが3つもあって、モバイル会員とPC会員とリアル会員に分かれています。
お値段もそれぞれ違って、アルバムリリースツアーや出演イベントなどのファンクラブ先行はモバイルもPCも申し込めるのですが、このゴースカだけはリアル会員しか参加できません。
今回のツアーは全公演申し込み終了しているので、また数年後にぜひ行きたい!という方は、ニュースをチェックして申し込みに間に合うタイミングで入会すればOKです。

スピッツファンクラブ
Spitzbergen

いつものスピッツはNHKホールクラスの会場なので椅子席があるんですが、このイベントはメンバーの希望でスタンディングのライブハウスがメインです。
どうせ整理番号も1300番台だし、早く行っても前には行かれないので、わりとのんびり行きまして、PA卓の上手側にスタンバイしました。
ほぼきっちり開演時間に暗転して、スピッツの事務所代表・坂口さんが登場。
いちおう注意事項などを説明して、ほのぼのとした感じでライブがスタートしました。

ステージに登場したメンバーはなんだかシンプルな感じの衣装だなと思っていたら、なんと全員パジャマ!
「今夜はパジャマパーティみたいな感じでみなさんと楽しめれば」ということで、しかしなぜパジャマ・・・笑
遠目だったのであんまりわかりませんでしたが、マサムネくんはブルー、テッちゃんは黒白の細いストライプ(ツナギを着ているのかと思ってました。テッちゃんはなにを着てもかっこいい!)、田村くんは青系のチェック地、そして崎ちゃんは白地に青のストライプ、クージーは薄いブルーだったのかな?
崎ちゃんはみんなから「さっき退院してきたばかりの崎山さん」といじられるほど、もろにパジャマで笑えました。

ゴースカは申し込み時に「演奏してほしい曲3曲」を投票し、その会場ごとに集計してセットリストが決まります。
そのため、前日に同じ会場で行われたライブとも曲順が違うというスペシャルなツアーです。
マサムネくんも途中で「あ、オレ間違えてた、あの曲だと思ってた。毎日セットリスト違うから」と笑っていました。
10月13日のZepp Tokyo1曲目は「船乗り」。
いきなりレアなやつから始まりました。
たしかこれまでのツアーでもほとんどやっていなくて、昔のツアーでも「この曲は一度もライブでやってなくて」とMCで言っていたような気がします。
続いて「不死身のビーナス」、そしてこの会場でランキング3位だった「1987→」。
ファンクラブ会員のみのライブということで、ゆるいMCがだらだらと続きます笑。
「今日いつも以上にだらだらしてない?」とテッちゃんや田村くんが突っ込んでいましたが、まあいつものライブもけっこうだらだらしてますね。笑
ファンクラブだからあんまり緊張しない、受け入れてくれる、とメンバーは思ってくれているようで、そういう特別感がうれしいです。

「えにし」「あかさたな」「ハチの針」と、これまたレアな楽曲が披露されました。
「ハチの針」は「醒めない」ツアーでも演奏しなかったので、個人的にこの曲を楽しみにしていた私はここで聴けて大満足。
「あかさたな」もあまりにレアで「なんだっけこの曲」って思ってました。
さすがファンクラブ会員、マニアックな曲ばっかり投票してますね。

ここでテッちゃんが「次の曲はねー、世界のスピッツファンに選ばれた曲なんだよね」と紹介。
なにが「世界のスピッツファン」なのかよくわかりませんでしたが笑、投票で51位だった曲だそうです。
「51歳だからね」とのことで、「インディゴ地平線」を演奏しました。
そして「ヒビスクス」!
これは私も投票した曲です。
スピッツの楽曲のなかで一番好きな曲なんです。
「ヒビスクス」はハイビスカスの別の読みで、私はずっとハワイの歌だと思っていました。
「クジラの群れ 小さく見える」という歌詞がハワイをすぐに連想させて、そのままハワイとずっと思っていたのですが。
さっきふと検索してみたら、沖縄であろうというコラムにたどり着き、たしかに沖縄!でしたね。
この歌詞をじっと見るたびに、胸が潰れそうな悲しみでいっぱいになります。
ライブで聴いて、やっぱり泣いてしまいました。
マサムネくんがスピッツというフィールドに戦争や流血の歴史を差し込んでくることがとても珍しいので、きっとマサムネくんにとってもかなり思い入れのある曲なんじゃないかと思っています。
ちなみにロッキン・オン・ジャパンの山崎さんはこの曲を「スピッツのEDMだ」と何度もしつこく言っていて、マサムネくんが「EDMってなんすか」と答えていたのが個人的にウケました。
山崎さんのこういうインタビューがちょっとアレなんですよね。。。
「ヒビスクス」を聴くたびに、ひとりだけ生き残った少年が陽炎のなかで立ち尽くす姿が目に浮かぶ、重苦しいけれど心から離れない一番好きな曲です。
そしてまたまた懐かしい「ババロア」。
この曲をライブでやるのは15年ぶりだそうです。
「こんな曲があるってことを単純に忘れてたんだよね」とのことです。笑

ファンクラブイベントならではのレア曲が続いたあと、カバー曲を1曲披露するとのことで、この場で選曲して演奏すると発表されました。
スピッツはいろんな人の楽曲をカバーしていますが、そのなかで今回投票された上位3曲から1曲を選出することに。

宇多田ヒカル「Automatic」
エレファントカシマシ「悲しみの果て」
ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」

デシベルチェッカーという、音を数値化して計る機械を田村くんが持って、会場の声の大きさで決定します。
なぜか「たつおー!」と叫ぶことで音量を計ることになり(ドラムの崎ちゃんは龍男という名前です)、それぞれの楽曲ごとに「たつおー!」と叫ぶお客さん。
「恋のバカンス」は特別に崎ちゃんがボーカルを取るということで、やはりこの曲に決定しました。
だって崎ちゃんの歌が聴ける機会なんて滅多にないですから。
これまたファンクラブイベントならではの特別感でうれしい企画ですね。
崎ちゃんが颯爽とフロントに立ち、スピッツの演奏で超豪華な「恋のバカンス」が披露されました。
終わって「慣れないところで慣れないことをすると足がガクガクしますね。緊張しちゃって」と話していた崎ちゃんでしたが、想像以上の美声にビックリ!
さすがコーラスで鍛えているだけあって、マサムネくんとのハモりも完璧にマッチしていました。
ドラムはどうするのかなと思っていましたが、普通にドラムなしでやっていました。笑

崎ちゃんがドラムに戻り、続く楽曲は投票第2位だったという「桃」。
これも私投票しました。
「ヒビスクス」が生まれる前までは一番好きだった「桃」。
「さざなみCD」のリリースツアーが終わったらもうライブでやることもないだろうな・・・と思っていたので、とてもうれしかったです。
その後も「歌ウサギ」「サンシャイン」と続きます。
「サンシャイン」はマサムネくんいわく「忘れていたわけじゃなくて、何度かツアーの選曲に出てきたんだけど、キーが高いので『今回はいいか・・・』って避けていたんですが」
とのことで、今回は「リクエストが多かったのでやりました」と。
当時とはまた違った演奏スキルとマサムネくんの声で昔の曲を聴けるのが、ライブならではのお楽しみですね。

投票第7位の「魚」、それから「バニーガール」「運命の人」「野生のポルカ」「三日月ロックその3」と続きます。
そしてライブ本編のラストは投票第1位の「スピカ」。
なつかしいー!
当時ものすごくシングルが売れた記憶があり、スピッツがものすごく盛り上がっていたころの華やかな楽曲という印象です。
私は「ハヤテ」とか「プール」とか「ヒビスクス」とか、ちょっとマイナーな感じの曲が好きなので、「スピカ」が1位だったのは意外でした。
でも久しぶりに聴いて、本当にいい曲だなぁとしみじみ思いました。

いったんメンバーが退場し、アンコールに応えて再び登場。
パジャマから今回のツアーTシャツに着替えていて、これまたすてき。
パジャマも案外ステージ映えしていましたが。
アンコールで演奏したのは新曲の「山吹」(表記は不明です)。
きっと新曲、あるだろうと思っていたので、この日一番うれしかったです。
初期の勢いを31年のキャリアで再構築したような、いま一番新しいスピッツという感じの曲でした。
早くじっくり聴きたいなぁ。

ここからは「写真タイム」ということで、ファンクラブイベントで恒例の「写真撮影OKタイム」となりました。
とはいえ、Zeppの後方からスマホで撮ってもたかが知れているので、数枚撮ってよしとしました。
そのまま「ハチミツ」を演奏して、この日のライブセットは終了です。

「演奏は終了です」と言うので、まだなにかやるのかな?と思っていたら、坂口さんとともに、スピッツのイベンター・プラムチャウダーの梅木さんがステージに登場。
大きな箱も出てきて、プレゼント抽選会が始まりました。
わぁ、こういうの、ファンクラブっぽくてすごくいい。
ほのぼのとした空気のなかで、メンバーがくじを引き、会員番号で抽選していきます。

この日のプレゼントは
・ファンクラブ会報収納ケース
・ゴースカ7のポスター
・マサムネくんの実際使っているピック
・ゴースカ7のラバーバンド
・田村くんが今日使っていた曲順表に日付とサイン
・崎ちゃんモデルのスティック
・ジャンボリーツアー2010のTシャツ
・会報103号でテッちゃんが折った折り紙
・春のイベントで着た崎ちゃんの衣装
・春のイベントでマサムネくんが着た衣装

これらにメンバー全員のサインが入ったものをプレゼントしてくれました。
残念ながら私も母も当たりませんでしたが、こんなにいろいろ用意してくれるのもスピッツらしい、本当によく考えてくれているなぁと感心しました。
今回のライブだけじゃなくて、日本中を回っているツアーなので、かなりの量を用意しているんですよね。
ずいぶん長くファンクラブ会員をやっていますが、昔からスピッツのメンバーとスタッフは本当にファン思いなんです。
だからファンも減らないわけだ。

最後にメンバーと会場全員で記念撮影。
スピッツの専属カメラマン、内藤さんが登場して、お客さん全員と写真撮影が行われました。
今回の写真は後日販売もするということなので、これからライブへ行かれる方はお楽しみに。

私事ですが、前回のゴースカvol.6はまさかの日程間違いで当選したライブ開催の翌日にZeppへ行ったのでした。
そのときはZepp Diver Cityで、会場まで行って「これ・・・昨日のチケットですね」と言われて茫然自失、「あしたのジョー」のラストみたいに真っ白な灰になって帰宅した記憶があります。
あまりにショックで、東京テレポート駅構内のくまざわ書店で「海街ダイアリー」を全巻買って帰りました。笑
今回はちゃんと参加できてよかったです。
スピッツは51歳になってもまだまだロックサウンド健在でした。
パジャマパーティ楽しかったなぁ。

2018.10.13 Zepp Tokyo

船乗り
不死身のビーナス
1987→
えにし
あかさたな
ハチの針
インディゴ地平線
ヒビスクス
ババロア
恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)

歌ウサギ
サンシャイン

バニーガール
運命の人
野生のポルカ
三日月ロックその3
スピカ

アンコール:
山吹(新曲・表記不明)
ハチミツ