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【the pillows】映画「王様になれ」@シネマート新宿 苦悩と焦燥感と“何者にもなれない自分”へのいらだち、そんなキミのそばにはいつもピロウズがいて背中をそっと押してくれたんだ

Hello world!
あなたの心のおとなりさん、ニャムレット(@nyamletblog)です。

我らがザ・ピロウズの30周年を記念する映画「王様になれ」をシネマート新宿で見てきました。

映画「王様になれ」

シネマート新宿の6階へ上がるとバスターくんのパネルが出迎えてくれました。
いきなりテンションMAX\(^o^)/
チケット窓口のスペースには写真家・橋本塁さんの撮った写真(劇中にも出てきます)や、「あひるの空」作者の日向さんが書いたさわお肖像画の原画などが飾られていて、行っただけでピロウズファンが感極まる空間になっています。
私も思わず「きゃーすてき」とつぶやいてしまいました。
ちなみにひとりぼっちで行ってます笑

王様になれ ニャムレットの晴耕雨読エレベーターで受付まで上がるとバスターくんがお出迎えしてくれます
あひるの空 さわお肖像画 ニャムレットの晴耕雨読「あひるの空」作者によるさわお肖像画の原画が飾られていました
王様になれ ニャムレットの晴耕雨読劇中で主人公が撮った写真はカメラマンの橋本塁さんによるものです

まったくの飛び込みで行ったのですがたまたまシネマートデイだったそうで、まさかの1000円でチケットをゲット。
前売り券より安いのはどうなんだろうといつも思います(^^;)
平日昼間なので座席もゆとりがあり、センターあたりの席に着席できました。

感想はもちろん「アウイエー!」ですが笑、なにしろ映画館でピロウズの音楽が聴ける、ピロウズのライブが見られる、そして主人公がピロウズの話ばかりしている。
とにかくこればっかりです。笑
やっぱり欲を言えば、音響機器のいい映画館で見たいなとは思いました。
せっかく映画館で見るなら、音は大事だなと。

映画にはピロウズに縁のあるミュージシャンがたくさん登場しますが、CLUB CITTA’で収録されたライブではストレイテナーのホリエくん、GLAYのTERUとJIROちゃんがピロウズの曲をカバーした演奏にグッと来ました。
友人のあひるちゃんがチッタの撮影に行っていたのでどこかに映ってないかなと探しましたが、残念ながら見つからず。
DVDになったらじっくり探してみようと思います(^^)

そして、祐介が働くラーメン店にJIROちゃん、エルレガーデンの高橋さん、さわおさんが客として出てくるのが劇中で一番笑いました。
THE PREDATORSの3人がラーメン店のカウンターに並んでラーメンを食べている光景はなかなかシュールでしたよ。
高橋さんのブログでもちょいちょいさわおさんの話が出てきますが、さわおさんの悪人ぶりばかりが伝わってきて毎回笑います。

しかも、そのラーメン店でのさわおさんの演技が、まさかのネギについて語るシーン。
さわおさんのネギ嫌いはわりとマニアなファンしかわからないネタなんですが、調理段階でネギが入ってしまうとアウトで、取り除けばいいわけではなく最初から作り直さないとダメなんだそうです。
マニアックなネタ入れてきたなぁとニヤニヤしながら見ていましたが、さらにそのネギが主人公の大きな転機になるとはさすがに予想すらしていませんでした。
さわおさんは映画の原案のみ作成して、あとは監督のオクイシュージさんに丸投げしたと言っていますが、かなり緻密なプロットを作っていたんじゃないかなと思います。

祐介の働くラーメン店にはストレイテナーも来店していて、どんだけミュージシャンに愛されるラーメン屋だと思いました。笑

主演の岡山天音くんはとにかく味のある俳優で、主人公のイケてなさ具合とか全然人の気持ちをわかってない感じとかがめちゃくちゃリアルで、見ていて多少イラッとしつつ笑、物語に没入することができました。
天音くん演じるカメラマン志望の祐介は、亡くなったお父さんの影響で写真を撮り始めます。
プロのカメラマンを目指して働くのですが、不器用で社交性の低い性格が災いしてチャンスをつかむことができません。
カメラマンは特殊な職業なので、真面目にコツコツとかやることやってればいいということはなく、才能と運とキャラが重要だと思います。
私事ではありますが舞台照明の仕事をちょっとだけやっていた時代があり、「特殊な職業」についてはよくわかります。
36協定も労基法もどこ吹く風の現場で、まずはとにかくヒヨコのように先輩にくっついて回るだけ。
できなくて当然なので、ひたすら先輩の仕事をまねる。
そして現場で意外と重要なのが、キャラクター性なんです。
全然仕事ができなくても、明るくて気が利いて一緒にいると楽しいヤツ。
そういう人はかわいがられます。
かわいがられると、仕事ができなくてもあちこち連れて行ってもらえます。
現場は場数を踏むほどスキルが上がるので、行った者勝ちです。
祐介はその「キャラクター」が圧倒的に弱い。
さらに、自分で努力しようともしない。
人に心を開いてもらおうとするのに、ただ突っ立ってぼんやりしていても、相手が心を開くはずがありません。
それを相手のせいにして文句ばかり言うのは、劇中のセリフにもありますが「臆病に支配されている」ということです。
傷つくのがこわいから人のせいにして、認めてくれない世間に苛立って、どこにも行かれない自分に焦っている。
自分は、自分だけは特別なんだと思って、それを見つけない世間が悪いんだとひとりぼっちで怒っている。
世の中のだいたいの人はそうだろうと思いますが、私も若いころを思い出して身につまされる思いがしました。
そしてそれは、第三期が始まったばかりのころのピロウズとさわおさんそのものでもあったのだろうと思います。

アルバム『LITTLE BUSTERS』に封入されていたリーフレットに、さわおさんの言葉が書かれています。

“親愛なるリトルバスター君へ”
随分長い間、僕は窓の外を歩いている敵を睨みつけてばかりいて、目の前に味方がいるのに満足出来ずに苛々していた。
漠然といつも自分達にしか期待していなかったが、目を閉じて耳をふさいで歩いてきたわけじゃない。
理解してくれる人達の顔は間違いなく僕のエネルギー源の一つだった。
“ピロウズがいて良かった”ってキミに言われたいと本気で思った。
「リトルバスターズ」はそんなアルバムなんだ。

ちなみにそのリーフレットにはスピッツのマサムネくんもコメントを寄せています。
スピッツのイベント「新木場サンセット」にピロウズが呼ばれて出演したこともあり、同世代バンドでわりと仲良しなんですよね(*´ω`*)

やっぱピロウズっていいバンド名だよな。
俺らが先につけときゃよかったと今でも思う。
さて今回のアルバムは、シングル「ハイブリッド レインボウ」を聴いた時からなんかスゲーの来そうな予感してたけど、音も詞もスゲーROCK!!
メンバーに会うとフツーの人なのになんで?

草野マサムネ(スピッツ)

LITTLE BUSTERSリーフレット ニャムレットの晴耕雨読 LITTLE BUSTERSリーフレット ニャムレットの晴耕雨読

さわおさんはよく「キレキャラ」とイジられますが、実際はとても礼儀正しく良識のある大人です。
マサムネくんの言うとおり「フツーの人」なんですよね。笑
ただ、間違ったことは絶対に「まあいっか」で済ませない人なんだと思います。
他人に対して「キミは間違っているよ」と指摘するのはものすごい気力が必要で、その気力を保つには強さが必要なんだと、さわおさんを見ていると思います。

ピロウズはなぜこんなにも愛されるのか?
その答えは曲の中にあります。

キミといるのが好きで
あとはほとんど嫌いで
まわりの色に馴染まない
出来損ないのカメレオン
優しい歌を歌いたい
拍手は一人分でいいのさ
それはキミのことだよ
「ストレンジ カメレオン」

どんな靴を履いてても
歩けば僕の足跡
立ち止まればそれまで
僕が終わる印

汚れた僕の鏡で 映せるたったひとつの
にせものじゃない光
キミは僕の光
「ONE LIFE」

キミの夢が叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を選んで走ってきた
「Funny Bunny」

キミはトモダチ
いつでもすぐに
僕の気分を見抜いてくれるよね
魔法みたいだ
「Swanky Street」

辿り着いた誰かが残していった旗に
群がるなんて下品なしきたりさ
来るべき時が来たらキミの立つ足元も
頂上なんだ
それは間違いない
「TRIP DANCER」

Baby 傷つくなよ
汚れきった世界から
必ず連れ出してみせる
どんなに悲しくても
生き延びてまた会おう
悪夢を蹴散らす歌を歌いながら
「No Surrender」

いつかキミが捨てた
前人未到の宝島へのチケットは
ちゃんと拾っておいたんだ
だって嘘みたいなことも
キミなら叶えそうだぜ
「I know you」

うまく笑えなくたっていいよ
泣きたい時は泣いてもいいよ
こっそり弱音吐いてもいいよ
偽りのない世界まで
確かめに行こう
「確かめに行こう」

愛が無いぜ 椅子取りゲーム
キミとサボって 床に座った
夜を待って数えたんだ
流れ星と流れない星を
「About A Rock’n Roll Band」

神様って誰だよ
どこに隠れてるんだ
泣いてるキミに気がついてくれよ
涙がこぼれても
目を凝らしていようぜ
欲しい答えを見失わないように
「カッコーの巣の下で」

誰かと待ち合わせてるみたいに
見えるなら間違いじゃない
キミを待ってたんだ
「Thank you,my twilight」

僕は気づいたんだ
絶望の暗闇じゃ
針の穴の希望が
太陽に見える

心のカーテンは
自分自身で選んだのさ
その気になればすぐに
引きちぎってかまわない
「Good morning good news」

行こう
昨日までのキミを
苦しめたものすべて
この世の果てまで
投げ捨てに行こう
「この世の果てまで」

音楽は自分自身のためにやっていて、誰かのためにやっているわけじゃない。
それでもキミたちがピロウズの音楽を聴いて、ここへ集まってくれることをとてもうれしく思う。
さわおさんはライブでよくこんなふうに話します。

さわおさんの歌う「キミ」は私のことで、そしてあなたのことです。
大丈夫、そのままでいいんだ、キミは間違ってない。
ピロウズの歌はいつもそばにいて、そっと背中を押してくれました。
ピロウズの歌があったから、倒れずに前へ進むことができました。
つらくて苦しいときにはいつもピロウズの歌を口ずさみました。

道なんてない
前に進んでたって
歩いたんじゃない
倒れてないだけ

ノーカウントのゲームに
慣れそうで
疑ったり悟ったフリして

忘れられた僕の夢
僕以外の誰が見れる
降り注いだ強い光
僕の影は僕の形してた
何度も何度も胸を焦がして
生まれたばかりのような
夢をまた見る
「GOOD DREAMS」

間違っていることを絶対に認めないさわおさんから「キミは間違ってない」と言われることが、どれほど支えになったことでしょう。
そんなバスターズひとりひとりの物語が、この映画なのです。

誰もが忘れても
僕は忘れたりしないぜ
世界が笑っても
自分を疑わない

時代が望んでも
流されて歌ったりしないぜ
すべてが変わっても
僕は変わらない

my song is your song
「Fool on the planet」