Hello world!
あなたの心のおとなりさん、ニャムレット(@nyamletblog)です。
今年もあの企画がやってきました。
ホフディランが毎年開催している「春のベースまつり」、今年は8回目だそうです。
このまつりの皆勤賞である、音楽友だちのあひるちゃんと一緒に行ってきました。
一番バッターはもちろんワタナベイビー。
「スマイル」でステージが始まります。
第一声からカミカミのベイビー、いつものことかと思っていたらなんと、右の歯(差し歯)が4本取れてしまったんだそうです。
歯医者さんに行ったら150万円のインプラントを勧められて、とりあえず仮の接着で付け直したそうですが、いつ取れてもおかしくないと言います。
ライブ中に取れたらどうするんだろうと、初っ端から不穏な展開にみんな戸惑いを隠しきれないまま、それでもライブは進んでいきます。
それにしても最初のMCが歯の話って。笑
最初のゲストはウルフルズのジョン・B。
まだ呼んでないのに勝手にステージに登場してしまいます。
なぜか「みんなありがとうね」を繰り返し、ベイビーとユウヒとハグを交わし、ジュンヤさんとゲンショーさんにも握手を求めていました。
手ぶらでやってきたジョンBさん、じつは現在ウルフルズツアー中で、ベースがトラックのなかなんだそうです。
「今日は持ってるベースのなかで一番安いのを持ってきた」とジョンBさん。
なかなかにひどい話ですね笑
ベースを持たず、まずは自分の曲を歌うジョンBさん。
「いいな いいな 僕は君がいいな」というフレーズがキュートな「いいな」という未発表曲を披露してくれました。
しかしここでもベイビーから苦情が飛び出します。
練習用にもらったデモテープの音が小さすぎて演奏が全然聴こえず、しかも間違っていると指摘。
「100回くらい聴いたんだけど、これ間違ってるなって最終的に気づいた」(ベイビー)
そんなデモテープでよく音を再現できましたね。。。
その後のMCで、ジョンBさんが今回妙にフレンドリーな理由が判明します。
「ベイビー50歳の生誕ライブでチャボさんを見て、かっこいいなあと思って」(ジョンB)
「あ~それで真似してたんですか!」(ユウヒ)
「残念ながらまったく伝わらなかった」(ベイビー)
というわけのわからないトークが繰り広げられます。
そしてようやくベースを持ち、「サッポロちゃん」 「ロウパワー」を演奏してくれました。
一曲目の「いいな」は「グレートマエカワにベース弾いてほしい」とジョンBさんからリクエストがあったそうですが
「ダメだよ」(ベイビー)
「人のイベントをなんだと思ってるんだ」(ユウヒ)
と即刻却下。
「この僕が『ダメ』って即答したからね。僕がダメって言うのは年に一度くらいしかないから」(ベイビー)
ジョンBさんの自由すぎるペースにさすがのホフふたりも振り回されるという、なかなか珍しい光景でした。
お次はサニーデイ・サービスの田中貴くん。
「僕はとくに声援とかいらないですから。お立ち台に立たないためにコレを持ってきました」
と言い、わざわざ(?)用意したウッドベースで登場しました。
ベースまつりはベーシストを最大限にもてなすため、「お立ち台」があり、そこに立ったらお客さんは声を限りに叫んで盛り上げなければいけないというルール(?)があるんです。
しかし田中くんは毎回絶対にお立ち台に上がらないんですよね。
ここでユウヒが田中くんに苦情を呈します。
「田中くんは飲みに行って僕がおごらないと怒り出すんだよ」
すると田中くんも黙っていません。
「この業界は持ってる人が払うシステムなの。先輩とか後輩とかじゃなくて売れた人がえらいの。だってサニーデイのほうが先にデビューしてるのに、ミッシェルのアイツ(ウエノさん)なんかあんなにえらそうに・・・」
と、あとで登場する予定のウエノコウジさんをディスり始めます。
ウエノさんをアイツ呼ばわり。笑
そんな田中くんの選曲、一曲目は女性シンガーのhalにベイビーが楽曲提供した「ラブレター」という曲でした。
なんとこの歌詞、ベイビーいわく「昔ファンからもらったファンレターをほぼそのまま歌詞にした」そうです。
「たしか大阪の方だったと思います」(ベイビー)
「歌詞印税はその人のじゃん」と田中くんが突っ込んでいました。
たしかに。
「ラブレター」
歌:hal
作詞/作曲:渡辺慎
さらに「ライブで22年前に一回くらいしかやってない」(ユウヒ)
という超レア曲、アルバム『ユウヒビール』収録の「RAIN」を演奏。
これはナマで聴ける日が来るとは思っていませんでした。感激。
「お客さんもなかなか聴く機会のない曲をリクエストするのが僕の役目。僕もお客さんと同じでその曲を聴きたいんですよ」
と、ちょっといいこと言ったふうな田中くんに対し、すかさず「じゃあお金払ってよ」と突っ込むユウヒでした。
ベースまつりで意外にも一番のダークホース的存在、カジヒデキくんが続きます。
カジくんはあの爽やかで甘い笑顔からは想像もつかないほどアグレッシブなプレイを見せてくれるんですよね。
ほんとに別人というか、なにかスイッチがあるのかと思うくらい、ものすごいです。
ベースまつりで弦を切ったことがあるのはカジくんとスピッツの田村くんだけだという話が飛び出し、そこからひとしきり田村くんディスりトークに。笑
「田村さん、『絶対来年も出ます!』とか言ってたのに今年は断られたよ」
とボヤくベイビー。
まあ、今年はスピッツ、たぶん忙しいですからね。
スピッツの田村くんが大暴れした前年の様子もお楽しみください
【LIVE REPORT】ホフディラン 春のベースまつり
2018.05.14 at 新代田FEVER
「恋は渋谷系」でノリノリのベースを聴かせてくれたカジくんですが
「まだ弦切れてないね」(ベイビー)
「次の曲はカジくんを暴徒化させるために早いテンポでやろうか」(ユウヒ)
と、弦を切ることが目的みたいになってきました。
「デトロイト・メタル・シティバージョンでやろう」(ユウヒ)という話から、意外な事実も語られました。
映画「デトロイト・メタル・シティ」の主人公はカジヒデキの大ファンという設定で、カジくんは本人役で出演しているそうです。
この映画の撮影時期にカジくんがちょうどロンドンへ行っていたため、カジくんが出演できない場合の代役としてベイビーにオファーが来ていたんだとか。
この話にベイビーはかなり乗り気だったものの、カジくんがロンドンから帰ってくるのが間に合ったため、代役の仕事はなくなったのでした。
「それにしてもカジくんの代役が僕って、映画のスタッフ全然わかってないよね」(ベイビー)
「たぶんカジくんとホフが仲良くて、しょっちゅうイベントとか一緒だから『これでいいか』ってテキトーに選んでるよね」(ユウヒ)
全然似てないのに代役を頼むって、ほんとベイビーのこと知らないでオファーしてますよね笑
「デトロイト・メタル・シティ」バージョンの「SUPER DRY」を演奏し、途中でユウヒがカジくんに気を入れる一幕もあり、最高に盛り上がりました。
ホフとカジくんのスプリット・ツアーの思い出話もいろいろ飛び出しました。
名古屋からの帰りの新幹線でベイビー、ユウヒ、カジくん、カジくんのマネージャーさんが同じ車両に乗っていたところ、ベイビーのとなりに座っていた男性がユウヒを見て
「小宮山雄飛!・・・とは口に出して言わなかったけど、明らかに気づいてる顔してるんだよ。それで、次にカジくんが歩いてきて、さらに驚いてるんだけど、となりの僕にはまったく気づかないっていうね」(ベイビー)
また、カジくんの荷物の多さについても言及し、
「カジくんのカバン、3つもあって、そのうちのひとつは帽子だけが入ったカバンなんだよね」(ベイビー)
と驚いていました。
帽子用のカバンがあるとはさすがオシャレ番長。
おっさんばかりが出てくるこのイベントで紅一点、おかもとえみちゃんが登場すると、ステージの空気がぐっと華やかになります。
めっちゃかわいい!
ホフディランの曲「一緒に暮らそう」を結婚式で演奏するグループに所属しているそうで、その話をするとベイビーが
「あれっ、そのグループに看護師さんいなかった? 昔行った歯医者さんでその話聞いたことがある」
と言い、大いに盛り上がります。
結婚式で「一緒に暮らそう」を演奏するグループって、なかなかに前衛的だなと思いました。
あの歌詞、これから結婚する人たちに歌っていいのかしら。
「おかもとさんに来てもらってホッとする」(ベイビー)
「ほんとに安心感あるね」(ユウヒ)
と、まるでほかのゲストがダメ人間のような言い草(たぶんそのとおりなんですが)。
ほんとうにかわいくてキラキラしていて、見ている客としても正直ホッとしました。笑
「スピリチュアル」の演奏では、見た目のかわいらしさからはまったく想像のつかない圧倒的存在感のベース音!
こういうギャップもミュージシャンの魅力ですよね。
「久しぶりにベース弾けて楽しかったです」とニコニコのえみちゃん、「フレンズ」というバンドでベースを弾いていたそうですが、いまはソロシンガーとして活動中だそうです。
MCでは「雑司ヶ谷に一軒家を建てたい」という話や(永井荷風が大好きで、荷風の墓が雑司ヶ谷にあるためだそうです)、tofubeatsと一緒に仕事しているという話になります。
「こないだBONNIE PINKのライブに行ったらtofubeatsが出演してて、そのあと楽屋にあいさつに言行ったらボニーのお兄さんにtofubeatsと間違われたんだよ」(ユウヒ)
ユウヒとtofubeatsは顔が似ているとかで、ボニーちゃんのお兄さんに「今日よかったよー!あのプレイどうやってるの?」と声をかけられたそうです。
「いや、なにもやってないし」(ユウヒ)
「Flower」ではお立ち台で骨太のプレイを披露し、大盛り上がりでした。
そしてお待ちかねのこの人、ウエノコウジさん登場です。
ベースまつりには欠かせない、毎年恒例のメンバーですが、正直ホフとここまで仲良しなのはなぜなのか毎回不思議に思います。
まったく方向性が違うと思うんだけど、でもすごく仲良しなんですよね。
今年もビール持参(ご自分で買ってくるそうです)でステージに現れると、フロアからは黄色い声がいっせいに飛びます。
いやほんと、立ってるだけでかっこいい。
なんでホフと仲良しなんだろう。
「そろそろ若返らないと。このイベントもさ」と、「ベースまつり高齢化」を憂う話になり、
「ジョンBとオレとカジくんは同い年なんだけどさ・・・オレあんな短パン履けないよ~」
とトホホ顔で語るウエノさん。
この3人が同級生というミラクルワールドに驚きを隠せないお客さんたちでした。
そしてご自身でサクッとサウンドチェックを始めます。
アンプのボリュームをガンガン上げると
「出ました極悪サウンド」と突っ込むベイビー。
「極悪バンドでお届けします」というベイビーの言葉をカウントに「マッドマン」を披露してくれました。
この曲もなつかしい!
ナマで演奏を聴くとものすごいかっこいい曲なんだなと改めて思いました。
サングラスで演奏しているウエノさんを見て、真っ暗なステージであんな暗いサングラスして、よく演奏できるなぁと思っていたら
「ごめん、このサングラス暗すぎて見えなかったわ」とのことでした。
めっちゃ手元見てましたもんね。笑
サングラスを外してニッコリ。
口元からこぼれる白い歯に「キャー!」
さらに上着を脱いでタンクトップ一枚になると「キャー!」
もうね、息をしているだけでもかっこいいです。
「オレは日本三大タンクトッパーだからね」とウエノさんが話し出すと、ここですかさずユウヒが「石川さんですか」とオチを言ってしまい、ウエノさんに叱られます。
石川さんは「たま」のドラムの人ですね。
ウエノさんいわく、日本三大タンクトッパーは
「たまのドラム」
「ギターウルフのビリー」
「オレ」
だそうです。
「オチを先にユウヒが言っちゃうからさ~」とスネ気味のウエノさんでした。かわいい(*´ω`*)
ミッシェルとホフはデビューが同期ということで、昔はイベントでも一緒になることがよくあったんだそうです。
「最近ニセ清志郎ばっかり会ってたからさ」とウエノさんがベイビーをしげしげと見て
「ベイビーが今日スッピンでちょっと照れるな」
「こんな顔だったっけ」
と言い、なぜか照れ合うふたりでした。
なんだろう、このかわいいやりとり。
もう一曲は「MY THING」。
あの極上ポップソングをウエノさんが演奏するという奇跡みたいな光景を見られるのはこの「ベースまつり」ならではですね。
ほんとうに貴重なイベントだなぁと思います。
いよいよ「ベースまつり」の真骨頂、グレートマエカワの登場です。
マエカワさんが出てくる前にベイビーとユウヒがさんざんいじり倒し、「このイベントに欠かせない人」「プロデューサー」という話から「我々の祖先みたいな存在だから」「ネアンデルタール人みたいな」などと相変わらずめちゃくちゃな話が止まらずお客さんが呼吸困難で笑い死にしそうになるというMCを経て、やっとマエカワさんが出てきました。
今夜の衣装は白のオーバーオールにフリンジがついた、めっちゃかわいいデザインです。
「フラカン25周年でデザインしたオーバーオールで、ファンに考えてもらって作った」とのことで、今年も気合い十分。
「アンコールではウエノコウジが着るから」とマエカワさんが勝手に決めて、俄然盛り上がるお客さんでした。
ベースまつりのゴッド、マエカワさんとの演奏は「世界の国からコンニチワ」。
この曲も大好き!
「世界の国から手紙出そう」のフレーズはマエカワさんがキメて、盛り上がる・・・ところだったんですが、なんとユウヒがその直前にマイクを落とすという珍事が起こり、大笑いでした。
そしてここでもベースまつりの若返り化の話が。
「出てくるのがおじいさんばっかりで、えみちゃんかわいそうやったもん」
とマエカワさんが言うと
「でも若返りするとしたらまずゲンショーさん変えないと」
とユウヒが言い、ゲンショーさんがいないとホフディランが成り立たないため
「この問題はあと二年くらいしたら考えようか」
という先送りの結論となりました。
私の大好きな「はじまりの恋」で最高潮に盛り上がり、そのまま恒例の「ヨサホイ」コールへなだれ込みます。
アンコールではホフディランメンバーがステージに再登場。
全員がベースをつないで出るというのも考えたそうですが
「誰かが死ぬかもしれないから、カジくんのせいで」(ユウヒ)
とのことで、「ベースまつりの象徴」として再びマエカワさんが登場し、「HAPPY」を演奏。
象徴って言うとなんだか陛下みたいですね。
そしてステージに改めて全員が登場。
なんと、ウエノさんはマエカワさんのオーバーオールを着用しているじゃありませんか。
客全員が失神しそうになるなか、
「ウエノコウジのオーバーオール姿を見られるのはベースまつりだけだぞ」
と叫ぶマエカワさんに
「オレこんな52歳やだ」
と返すウエノさんでした。
いやあの、ウエノさんのオーバーオールっていうか、上半身ハダカなんですよほぼ。
失神もしますわ。
全員がステージに上がり、マエカワさんのベースで「ホフディランのテーマ」を披露して大団円を迎えました。
「来年はベース全員裸にオーバーオールだ!」(マエカワ)
と高らかに宣言されていましたが、来年のベースまつりではどんなステージが見られるのか、いまから楽しみがひとつ増えました。
ところでこの「ベースまつり」では恒例となっているグッズがあります。
有名アーティストのロゴを一目見てわかるレベルでパクったTシャツを毎年販売しているのですが(注:ホフディランいわく「パクリじゃなくてリスペクト」だそうです笑)、今回はなんと世界的大御所バンド、oasisのロゴをパクって・・・じゃなかったフューチャーして、「bassist」と書かれたTシャツを製作していました。
もう、明らかに、どこから見てもoasisのロゴをパクっているのですが、なんとこれだけでは終わらなかった。
ロゴ部分に特殊染料を使っていて、暗いところへ行くと特定の文字が光って浮かび上がるというのです。
その、浮かび上がる文字とは・・・
「ついにパクリの限界を超えた」
とユウヒも認めるあの単語が。
ライブ終了後、あっという間に売り切れていました。笑
私も買えばよかった、oasisTシャツ。
あっ違った、bassistTシャツね。
パクリじゃなくてリスペクト。
ものは言いようですな。