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【ニャムレットarchives】怒髪天 44 “R&E” MAGNUM tour~湾岸ラプソディー~ 2011.01.22 at Zepp Tokyo

Hello world!
あなたの心のおとなりさん、ニャムレット(@nyamletblog)です。

仕事で忙しい忙しいと言いながらも、平和に過ごしていた最後の日々でした。
この当時はこれから起きる惨事などなにも知らずにいましたが、ライブで増子さんが言ったこと、震災時の苦しい時期に何度も思い出していました。
ぎゅっと握った拳のなかにあるものをなくすなよ。

理想のひと

気づかなかったけど、怒髪天がゼップでワンマンライブやるの、初めてだったんだ。
怒髪天ライブといえばこのメンバー、という友だちふたり(あひるちゃんともりさん)が直前で行かれなくなってしまって、「ガーン!さみしい!」とちょっぴり泣きそうになりながら、夕暮れの台場へ。

会場に到着して、PA卓近くの段差を上がった下手寄りに立っていると、「あおれさん」と名前を呼ばれているのがななめ前から聞こえてきました。
あおれさんは、北海道民。
でも、東京でやる怒髪天のライブで、いつも姿をお見かけします。
今日もお会いできてよかったです(一方的にだけど)。

今日はとにかく、増子さんの感動っぷりが最初からすごかった。
2曲目くらいから泣いちゃって、もう大変。
ゼップ、満員のお客さんで、すごい盛り上がりだったもんね。
でも、ステージが遠いなーなんて、ちょっとさみしく思ったりもしました。

怒髪天のライブといったらバカになった人の勝ち、と私は思っているのですが、今日は右隣の子があまりファンではなさそうな、おしとやかなお嬢さんだったので、なんで来たんだろう?と思いつつ、バカになる気満々の私はちょっとやりづらかったです。
しかし反対側の左隣の子は私と同じバカになっていて、非常に心強かったです。
「旅路」のときに左の子が泣いていて、「夢と現」のときに私が泣きました。
「旅路」のとき、話しかけようかと思ったほど。
わかります、この曲最高ですよね、って。
なんか他人と思えなくて、左側が心地よかったです。

新曲「そのともしびをてがかりに」を歌ったあと、増子さんが泣きながら言ったこと。

「みんな、ライブでは拳を上げるだろ? 会社とか学校では、下でぎゅっと握り拳作るだろ? その拳のなかにあるものをなくすなよ。ずっと握ってろよ。その手の中にあるものだけが、みんなを探す手がかりなんだから」

「サスパズレ」の間のMCで言ったこと。

「オレにはすごくいい仲間がいるんだ。ここにいる3人だよ。すげーいい仲間だから、みんなにも分けてやろうと思ってさ。だからライブをやるんだよ」

汗まみれでよだれ飛ばしてよれよれで、全然かっこよくねえけど、でも、いつもいつも、全力で渡したいって思ってるだけなんだ。
いつも、ひとりひとりにラブレターを渡してるんだ。

そう言って、増子さんは何度も後ろを向いていました(泣いちゃうから)。

私、全然かっこよくない、怒髪天みたいな人が好きだなあ。
怒髪天みたいな人がいいなあ。

お得意の時事ネタは、「中高年バンドが続々活動休止」というニュースに触れて
「音楽で食っていけねえから辞める、なんて報道しやがって。ふざけんなよ。音楽で食おうなんて思ってやってるやつなんかいない。オレたちは絶対辞めねえぞ」
と言っていました。
よかった。

「生まれてこなけりゃ良かった」なんてさ
バカ、冗談でも言わずにいてくれ

誰にも愛してもらえやしないと
また、泣いてるのか 今夜もどこかで

星のない夜空に響く遠吠え
誰かいないか 誰かいないか 誰か応えてくれ 誰か

爪の跡が残るくらい 強く強く握りしめた
その拳の中に燃える火を 消さずにいてくれ
俺たちの仲間 見つける手がかり

♪そのともしびをてがかりに/怒髪天