感情的にならない子育て
高祖常子:著
育児関連に興味があっていろいろザッピング的に読んでいますが、どの本も基本は同じことを言っているなと思います。
本によって全然違っても困りますが・・・
どなる、たたくというしつけの代替法を本書では紹介しています。
どの本も一貫しているのは「子供といえどひとりの人間、自分とは別の人格であり人権がある」ということです。
子供に注意するとき、相手がもし会社の同僚だったら、きっと言い方が違ってくるのだと思うのですが、それは子供に対しての甘えということなのでしょうね。
潜在的に「子供より絶対的に自分のほうが強者である」という思いがあるから、どなったりたたいたりするのだろうと思います。
これがもし電車内に居合わせた知らない人相手だったら傷害罪で訴えられます汗
この本を読んで驚いたのは、「子供のしつけにたたくことは必要」と考える人が一定数いるということでした。
私は、こういう本を読む人は自分が子供をたたいてしまうことに悩んでいるんだろうと思っていたので、まさか「たたくことは必要なしつけ」と言う人がいるとは想像もしていませんでした。
また、配偶者や義父母からたたくことを強要されるというお母さんも多いようで、そういった際にどうかわすかという具体的なアドバイスも書かれていました。
そういう立場にいる人にとっては非常に有益な本だなあと思います。
たたくことを受容するのは日本では父親に多く、さらにその人自身が親からたたかれていたという傾向が強いそうです。
よその家のしつけに口を挟むことはできませんが、たまにスーパーなどでお母さんが子供に手を上げているのを見るとなんとも言えず苦しい気持ちになります。
日常的にたたかれている子は、お母さんの手がサッと動くと頭をかばうしぐさをするんですよね・・・
イライラする気持ちはものすごくわかります。
日本で育児するのはしんどいと私も随所で感じます(しかもお母さんが働くとなったら!なんの罰ゲームかと思うほど生きづらいです)。
なので、お母さんを責めるのではなくて、お母さんと子供を取り巻く環境がもっと寛容になることを願っています。