MUSIC

2日間、会場の外でじっと見ているしかなかった。ELLEGARDEN活動休止前の新木場studio coast

Hello world!
あなたの心のおとなりさん、ニャムレット(@nyamletblog)です。

私の大好きな大好きなバンド、ELLEGARDENが10年の活動停止期間を経て復活しました。
その間、私はほとんどエルレの音楽を聴かずに過ごしてきました。
そして、いろんな記憶を上書きしていて、10年前のことはすっかり忘れていました。
このブログを始めたのは本の紹介をするためだったのですが、エルレが復活してしまったのですっかりエルレブログになりつつあります笑
エルレがまだ活動していたころ、そしてそのあともしばらく、ほかの場所で長くブログを更新していました。
その存在すらすっかり忘れていたのですが、ひょっこりと思い出したので久しぶりに見てみたら、エルレの休止前最後のライブのことが書いてありました。

最後の新木場Studio Coastは2日間ともチケットが取れず、私はとても悔しくて、その当時の記憶をすっかり消し去っていたみたいです。
このブログを読み返すまで、本当に「会場になんか行かなかった」と自分で思っていました。
でも、読み返してみたらなんと、2日とも会場まで行って、しかもほとんどの曲を音漏れで聴いていました。
本当にまったく記憶になかった・・・
しかも友だちと一緒に行っていたことも忘れていました(-_-;)

活動休止当時の記録はただの悲しい記憶だったけれど、めでたく復活したからこそ、興味深く当時を振り返ることができました。
あのときあの場所で一緒に音漏れを聴いていた人もいるかもしれませんね。
一緒にいた友だちには、忘れててごめん。
私にとってはいやな思い出だったんだろうな。

「see you sometime on the stage」

バンドの活動休止に伴い、ELLEGARDENのオフィシャルサイトも更新休止になりました。

9月7日で一旦活動休止になることは知っていましたが、現実として実感がなく、「なんだかんだ言いながら、ちょいちょいライブとかやるんじゃないの」なんてのん気に考えていました。
9月7日の新木場Studio Coastでのライブが終わって、細美くんの日記が更新されて、それを読んだときに初めてバンドが足を止めるんだと実感しました。

9月6日。
盟友なっつと、なっつの息子ちゃんと、3人で新木場へ行きました。
駅の改札でなにかたくさんの声が聞こえて、階段を上がって改札前に着くまで、募金活動でもしているのかと思っていました(お願いしまーす、という声ばかり聞こえるので・・・)。
ぎっしりと並んだ“チケット譲ってください”のプレートを見て、それを持つ人たちの表情を見て、苦い気持ちになりました。
なっつと息子ちゃんと合流して、この世の終わりみたいな顔が並んだ駅前を抜けて、Studio Coastに到着。会場前では物販と入場者の列が別々に設けられていて、チケットのない人は敷地内に入れてもらえない、つまり音漏れも聴けないということをそのときに知りました。
複雑な気持ちで物販の列に並んで、息子ちゃんとおやつを食べたり月を眺めたりしながら順番を待って、買いたかったステッカーは売り切れてしまったけれど、缶バッジとリストバンドを購入。
ライブが始まるまで会場前で粘ったけれど、結局敷地内には入れてもらえず、3人でごはんを食べて帰りました。
駅で電車を待つ間、息子ちゃんがなついてくれて幸せ気分満載でした。
このチビちゃんがおなかの中にいるときに、新木場で一緒にライブを見たんだなあと思って、心の底からしみじみしてしまいました。

9月7日。
この日の明け方、オフィシャルサイトに、思っていることをメールで送りました。
チケットが取れなかった人たちに、会場入り口前の広場を開放してもらえないか、せめて音漏れだけでも聴かせてもらえないかと。小さな会場でライブをやって、そこに入れるのは限られた人だけで、チケットを取れなかった人からすれば、それはバンドのひとりよがりという気がします、と。
メールを送ってから少し眠って、もうしばらく着る機会がないので、メンバー全員サイン入りのTシャツを着て新木場に向かいました。
駅に着いて、あひるちゃんとえこちゃんに連絡をして、たばこ屋さんファミリー、海ちゃん、えいぶ、もとき、ゆりちゃんと合流。
ああ、すごいメンツだなあと感心して、今日はライブじゃなくてBBSの同窓会だな、と思いながらしばらく雑談に興じて、チケットを持っている人は一足先に会場へ。
少しして、私たちも会場へ向かいました。
私のイジワルを聞き入れてくれたのか、同じようなメールが多く届いたのか、この日は入り口前まで入れてもらうことができました。
100人か200人か、たくさんの人が雷雨の中で身じろぎもせずに耳を澄ませて、1曲始まるごとに目を輝かせて、少しの音も聞き漏らすまいと集中して、それはとても不思議な光景でした。
会場スタッフの最後の気遣いだったのか、おそらく会場内の扉を開けてくれていたようで、ほとんどの曲が聞き取れました。耳を澄ませながら、あんなに盛り上がっている雰囲気が伝わってくるのに、どうして悲しい音に聞こえるのかなとずっと思っていました。
ライブが終わって、電車で帰って、みんなとバイバイして、それでもなにも変わっていないような気がして、ずっとぼんやりした気持ちのままでした。

それから3日経って、細美くんの日記が更新されました。
すっきりした短めの文章を見て、何度も何度も書き直したんだろうな、伝えきれないたくさんの思いが行間に込められているんだろうなと思いました。
何度も読み返して、初めて涙がこぼれました。

エルレのライブに行かれなくなって一年半。
なんてことないと思ってきた。
3年くらい平気で待てると思ってた。
なっつのライブ復帰まで、行かなくていいと思ってた。
だけど、ライブに行かれなかったことを悔しいと初めて思った。

新木場最後の日、あおいくんとふたりで“チケット譲ってください”プレートを持って、雨の中をぼんやりと立っていたとき、あおいくんが小さな声で「ライブ行きたいな」って言ったこと、ずっと忘れられずにいます。
私のTシャツを見て、「このTシャツあげるからチケット譲ってください!」と道行く人に声をかけて、思わず笑ったこと、きっと忘れられないと思います。
なんだか悲しくて、だけど愛しい思い出が増えました。

エルレを通じて知り合ったたくさんの人たち、そのつながりを思うと、なんて不思議な縁で、奇跡みたいな出会いだなと思います。
北海道から九州まで、日本中に友だちがいるなんて、今までの私の人生では想像もできなかったこと。
一番最初に手を差し出してくれたのがなっつで、それからたくさんの人が私の手を握ってくれました。
エルレと離れて、みんなとも離れて、毎日に忙殺されてきたけれど、やっぱりとても大切で、失くしたくないと思います。

これ、明日の朝に読み返したら相当暗いと思うんだろうな・・・。
ま、いっか。

Couldn’t take your hand
I should’ve done this before
I’m so stuck now
You changed my world
Don’t go away like this

Oh tell me why
I don’t know why
Why you have been so strong
No one has held you
But you spread your wings

All I can do to is to keep being here

君の手を握らなかった
もっと早くこうしていればよかった
身動きが取れないよ
君は僕の世界を変えてくれた
こんなふうにいなくならないで

教えてよ
わかんないんだ
なんでそんなに強かったの
誰も抱きしめてくれなかったのに
君は羽根を広げてる

僕にできることはずっとここにいることだけ

today’s BGM
♪Marie/ELLEGARDEN

最後のライブも雷雨だったという記録は軽い衝撃を受けました。
雷バンド・・・

そして、読み返してもあまり当時のことを鮮明には思い出せませんでした。
健忘か汗
1日目に友だちの赤ちゃんにおやつをあげたことと、2日目にあおいくん(当時小6くらいかな)が私のサイン入りTシャツをダシにチケット譲ってもらおうとしたことは思い出しました。
人の家宝を勝手に譲るな笑

ブログ記事のタイトルを
see you sometime on the stage
としていたけれど、東京湾の浜辺でまた再会できることになって
see you sometime on the beach
になるとはなあ。
10年前の私に教えてやりたいような気もするけれど、でも教えたら「10年もなにやってんの??」って怒り出しそう笑

このときの細美くんの日記も当時のブログに残していました。
あまり拡散されないほうがいいかと思うので、非公式のBBSにこっそり載せておきますね。
マリンスタジアムでのライブはセットリストもリアルタイム解禁だと思うので、BBSで中継しようかと思ってます。
雨が降らなければですが・・・。
カッパ持っていったほうがよさそうだなあ。

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