11ぴきのねことあほうどり
馬場のぼる:作・絵
こぐま社
おはなし
11ぴきのねこがコロッケ屋さんをはじめました。
「いらっしゃい、いらっしゃい」
「おいしいコロッケはいかが」
あつあつ、できたてのコロッケはひょうばんになって毎日たくさん売れました。
でも、少しずつ売れ残るようになりました。
残ったコロッケは、ねこたちの晩ごはんになりました。
毎日、毎日、コロッケばかり。
「とりのまるやきが食べたいねえ」
「あー、とりのまるやき」
そんなある日、ねこたちの家に一羽のあほうどりがやってきます。
おなかがぺこぺこでいまにも倒れそうなあほうどりに、コロッケをあげると、あほうどりはおなかいっぱいになってひっくり返りました。
「とりのまるやき・・・」にゃごにゃご。
こんなすてきなコロッケを、きょうだいにも食べさせてやりたいというあほうどり。
「3ばと 3ばと 3ばと 2わのきょうだいでして」
11羽と聞いて、ねこたちの目がピカピカ光ります。
「しょくん、われわれ11ぴき、あほうどりくんのくにへいって、コロッケをつくってあげようじゃないか」
「おおうっ」
というわけで、11羽のあほうどりのまるやきを夢見て、ねこたちはあほうどりの国へ行くことにしました。
ここがおすすめ
11ぴきのねこたちが商売を始めます。
おお、ねこたちもやっとまじめに働くことにしたんですね。
ところが、だんだんコロッケ作りにあきてきてしまいます。
そんなとき、あほうどりがやってきて、ねこたちはあほうどりが鳥の丸焼きに見えてしかたありません。
コロッケを作ってあげるという口実であほうどりの国へ行くことにしました。
ところが、あほうどりの兄弟があらわれると、ねこたちは予想しなかったできごとにびっくり仰天・・・。
私はこの、ねこたちの作るコロッケの絵が大好きでした。
子供の目にそれはおいしそうに映り、ねこたちが晩ごはんに食べているコロッケを食べてみたいものだといつも思っていました。
11ぴきのねこの絵本で一番大好きな絵が、なんとタオルになっていると知り、さっそく購入しました。
このコロッケタオル、在庫限りで生産終了とのことなので、早い者勝ちですよー。
11ぴきのねことあほうどり
馬場のぼる:作・絵
こぐま社