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【LIVE REPORT】Arientalmachine BD Bash!!! -有江嘉典50祭- 2020.02.24 at 下北沢GARDEN

Hello world!
あなたの心のおとなりさん、ニャムレット(@nyamletblog)です。

the pillowsのサポートベーシストとしてしょっちゅうライブでお会いしているアリエさん。
めでたく50歳をお迎えしたお祝いに、ご自身と縁のあるバンドが勢ぞろいしてお誕生会を開きました。
折しも世間はコロナウイルスでパニックとなっており、このころは様々なことが自粛ムードとなっていましたが、完全に「集まるの禁止」という空気になる直前だったため開催されました。
このあとすぐに学校休校、ライブハウスで感染騒ぎとなったので、ほんとうにギリギリの開催だったと思います。
私も行かれてよかった。

遠方から来るお客さんのために以前から終演時間を気にしていたアリエさん。
定刻ぴったりにスタートしました。

マスク姿で登場したアリエさん、まずは時事的に新型コロナウイルスに触れ、事前アナウンスで「発熱の場合は来場をご遠慮ください」としたことについて申し訳ないとした上で
「そうは言っても演者がマスクで出演するわけにもいかないですし。僕のヒゲを見に来た方もいらっしゃるでしょうし」と笑いを誘っていました。

「今日は50代のバンドが6バンドも出演するわけですが、50代がどこまでやれるかという実験をやってみようかと」
と揶揄し、さらに
「いつもは『さわおさんばっかり見てるなぁ』と思うんですが、今日くらいは視線がほしいなと。
今日はせっかくですから僕を見てもらって、眼球を痛めつけて帰ってください」

と会場を爆笑させました。
さすが気遣いの神様、つかみはばっちりです(^o^)/

【LOST IN TIME】

「はじめまーす」
海北くんの太い声でライブスタート。
この第一声、なつかしい(^^)
私はつばきというバンドが大好きで、ギターボーカルの一色くんが亡くなるまで足繁くライブに通っていました。
つばきと仲のよかったロストはよく対バンしていて、当時よく見ていたバンドだったので、今回久しぶりにライブが見られるのを楽しみにしていました。

全然知らなかったのですがアリエさんは初期のロストのサポートメンバーだったそうで、今日はアリエさんの「いまのロストをみんなに見てほしい」という希望により、アリエさん所属時代の曲ではなく、一番新しいロストインタイムを演奏してくれました。
こういうところもアリエさんの気遣いが光るなぁと思います。

私が見ていた10年前のロストはガラス細工みたいな繊細さ、美しさ、はかなさを奏でていた印象でしたが、力強く太いバンドサウンドをフロアいっぱいに鳴らす彼らを見て、あのころよりずっとずっと大きくなったんだなぁと感動しました。

大きく背が伸びた彼らはしかし、やっぱり下北沢っぽい音で、ハイラインレコードっぽい音だなとなつかしく思いました。
そこにつばきの面影を見出して、こらえきれずに涙がこぼれてしまいました。

おおらかで、明るくて、大きな声でみんなを元気づけるムードメーカーの海北くん。
あのころを思い出させてくれてありがとう。

舞台転換の間はスクリーンが降りてきて、たくさんの人からのビデオメッセージが流れました。
これがまた笑える笑える。

マイケル(夜の本気ダンス)
the telephones
ごっきん(yonige)
ナガイケジョー(SCOOBIE DO)
髭(HiGE)
yoko(noodles)
ウエノコウジ
POLYSICS
SPARTA LOCALS
中村和彦(9mm Parabellum Bullet)
中尾憲太郎

中尾憲太郎さんはしゃべりはじめたとたん、後ろのドラムが演奏を始めてコメント一切聞き取れず。
ウエノさんは
「アリエくんはベースがうまいのでずっとベースを引き続けてください」
アリエくんはベースがうまいので対バンしたくないです」
アリエくんはベースがうまいので今度教えてください」
とビールを飲みながらおっしゃっていました。
相変わらずかっこよかった。

【百々和宏とテープエコーズ】

ステージに登場したとたん、アリエさんとのんびりおしゃべりタイムを始める百々さん笑
「オレらの30分はアリエさんを疲れさせるわけにいかないから(会場笑い)
30分おしゃべりでもする?」

(会場笑いと拍手)
「パチパチじゃねーよ」
新しいノリツッコミの形を見せてもらいました笑

MCでは「ベースマガジン」で特集された話も飛び出しました。

百々「ベースマガジンのインタビューで言ってたけどさ、モーサム(MO’SOME TONEBENDER)入りたかったの?」
アリエ「入りたかった・・・というか、オレじゃないんだ?みたいな。。。
(百々さんと)週5くらいで飲みに行ってるのに、モーサムにオレ呼ばれないの?みたいな(笑)」

「ベースマガジン」ではアリエさん50歳のお祝い特集ページで様々なベーシストが集まりインタビューを受けているのですが、ピロウズからはなぜかドラムのシンちゃんが参加しているという(笑)謎の企画でもありました。
のちに登場するピロウズのさわおさんも
「なんでベースマガジンのインタビューにシンちゃん呼ばれてたの?」と笑っていました。

百々さんの歌は初めて聴いたのですが、とにかくムードのある歌い方で、途中「くらくら」という曲を演奏してくれたのですがまさに聴き手がくらくらするような、独特の魅力を持つ人だなと思いました。
TOMOVSKYのトモくん、ザ・ピーズのハルくん双子兄弟や、ホフディランのワタナベイビー、忌野清志郎さんみたいな、端的に言うと女性に熱烈に支持されるタイプの魅力というか、この人ものすごいモテるだろうなぁと思いました。
私もくらくらしました。
かっこよかったー。

【MOON・BEAM】

アリエさんが高校生のころに組んだバンドで、このバンドで上京したという、アリエさんの音楽人生のスタート地点のバンド。
これぞスリーピースバンド!という、エッジの強いサウンドで空間をビリビリさせるような痛快な演奏を聴かせてくれました。

ちょっと天然?なのか(笑)人の良さそうなボーカルさんと、気が利いてしっかり者のドラムさん。
まったくタイプの違う3人に見えましたが、それぞれのキャラの違いが互いをフォローしあって調和が取れているような空気を感じました。
アリエさんの原点を見せてもらったような、貴重なステージでした。

【the pillows】

私の本日のお目当てはもちろんピロウズ!
1曲目はやはり「アナザーモーニング」でした。
「今日はアリエの記念日なんだ」と歌詞を変えてお祝いしていました。

1曲目が終わるとさわおさんが「乾杯しよう」と言ってステージのメンバーにビンを配ります。
「これは特別に作ったラベルでさ、でもアリエくんの写ってる写真がなかなかなくてね・・・
いろいろ探したらアリエくんが福岡空港で顔出しパネルやってる写真がちょうどあって、これだ!と思ったんだよね」

ほんとにこの写真しかなかったのか笑

続いての曲はアリエさんリクエストの「カーニバル」
「アリエくんに何曲かリクエストを出してもらったんだけど、意外というか・・・この曲好きだったんだー、って思うのがけっこうあったんだよね」
と、さわおさんもアリエさんの好みを知らなかったようです。
バスターズは全員この曲大好きですよー!さわおさん!
もっとライブでやってほしい(^o^)/

「Funny Bunny」を披露したあと、アリエ・リクエストその2は「Star overhead」でした。
この曲についてもさわおさんは
「アメリカでは大人気だけど日本ではイマイチだと思うんだよね・・・」
と及び腰の様子。
だからあんまりライブでやらないのか・・・
いえいえ、バスターズ全員大好きですよ!!
「Star overhead」に関してアリエさんは
「さわおさんから『アリエくんの好きなように弾いていいよ』って言われてすごくうれしかったんですよね」
と当時の思い出を話し、それを聞いたさわおさんが
「ほかの曲も全部好きなように弾いていいよ!」
とツッコんでいました。
いや、でも過去にアリエさんがライブMCで「自分のアレンジを入れて演奏していたらさわおさんから『アリエくんはこの曲を全然わかってない』と言われたことがあって」って話してたじゃないですか・・・
アリエさんは気遣いの神様ですから、ずっと気にしてたんだと思いますよ。
それで、そんな厳しいさわおさんから「アリエくんの好きなように弾いていいよ」って言われたことは、自分のベースを認めてもらえたんだっていう喜びだったんじゃないかなと思います。

ピロウズは過去にいろいろなことがあって、ベーシスト交代のときもファンはもちろんメンバー全員も相当なショックとダメージを受けて、そんなピロウズを支えてくれたアリエさんはピロウズにとって本当に救いの存在であると思います。
アリエさんがいてくれて本当によかった。

「その未来は今」
「ハイブリッド レインボウ」
最後はこの2曲で盛り上げてピロウズのステージが終了しました。

このあと
杉本恭一&three days ago
VOLA&THE ORIENTAL MACHINE
この2バンドのステージがありましたが、会場に喫煙スペースがありニオイがあまりにもきつかったため耐え切れず、ピロウズを見たあとで帰宅しました。
VOLAを一度見てみたかったので最後まで悩みましたが、会場に入った瞬間ケムリのにおいに圧倒され、開演までいられるかどうかと思うほどだったので断念しました・・・
下北沢GARDENは初めて入ったのですが、400~500人程度入れるスペースでステージも見やすく、下手の壁際にちょっとした台(ものすごく細いカウンターテーブル?)があってドリンクや荷物を置くこともできてとても快適でした。
禁煙になったら最高にいいライブハウスなんだけどなぁ。。。